21年8月に増配発表、当時は驚異の配当利回り8.38%でした
同時に22年3月期予想を21年3月比売上10%増、営業利益171%増、当期純利益153%増と好決算予想を発表した銘柄になります
時 点 | 株 価 | 1株配当 | 配当利回り |
---|---|---|---|
21年10月6日 | 1,280円 | 80.00円 | 6.25% |
セグメント別の事業概要
『鉄鋼販売事業』という1つのセグメントとして業績開示しているため、「鉄鋼販売事業=下記業績推移」となります
連結財務諸表として開示されているカノークスグループは㈱カノークスの他に6社(連結子会社5社、持分法適用会社1社)あります
いずれも国内の会社です
そのほとんど全てが『鉄鋼販売事業』を営んでいるということになります
鉄鋼販売事業は主に下記4つに区分され、「鋼板」が売上全体の約60%を占めています
鋼板・・自動車、船舶、鉄道車両、海洋構造物の部材など
鋼管・・建築資材や機械部品に用いるものなど
条鋼・・建築用の構造材、コンクリートの補強用など
ステンレス・・構造物や鉄道車両の外面、自動車部品など
業績推移 (利益を稼ぐ能力)
配当方針 及び 配当推移
配当性向が高まった近年は、
21/3期はコロナの影響により業績が悪化した影響
22/3期は市場再編*を意識しての増配決定と思われます
その中でも配当性向を50%未満とした無理のない配当方針は好印象です
*カノークスは名古屋証券取引所上場銘柄です
名古屋証券取引所も東証と同じく22年4月に再編が行われます
安全性 (資金がショートしないこと)
営業CF推移 (Cashを稼ぐ能力)
その他 (本銘柄固有のあれこれ)
(株)カノークスは名古屋の会社であり、東海地区を中心とした自動車関連への売上が基盤となっています(拠点は北海道から九州まで全国にあります)
連結グループは国内企業のみであり、国内の鉄鋼需要(自動車などのモノづくり需要)に業績が大きく依存すると考えられます
よって、これからの日本のモノづくりに期待ができる場合は本銘柄の成長も期待ができると思います
一方、21/3月期末時点、約45%弱の株式を(株)メタルワンが保有、三菱UFJ銀行が4.5%強保有しています
メタルワンは三菱商事の子会社のため、三菱グループの影響を受ける銘柄と言えそうです
配当性向ではなく安定的な配当金の支払いを目標としている点、
営業CFよりも営業利益の安定を意識している点も、このあたりが影響していると言えそうです
まとめ
外部環境にかかわらず、毎期安定的に利益を稼ぎ配当を実施する点は、
配当目的の投資家にとってはプラスといえます
一方で近年の業績が安定していることや国内モノづくり需要に依存しているビジネスである点は爆発的な成長は見込めず、株価上昇を狙った投資には不向きと言えそうです
21/3期の高配当が今後も継続するとは現時点考えにくいものの、
30円~40円/株程度の配当金を安定的に狙うことはできるのではと思いました
2021年10月時点、購入検討は保留としました
40円/株程度の安定配当は期待できると考えるため、
株価が800円程度の時にコツコツ仕込むことを検討しています
投資は自己責任・自己判断でお願いします
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