21年9月14日に22年3期の配当を前期比2.4倍にすることを発表した会社です
自己株式取得に代わり中間配当を増加したことが理由と会社は発表しています
「特別配当」は一時的なものかどうかの判断が必要です
時 点 | 株 価 | 1株配当 | 配当利回り |
---|---|---|---|
21年10月12日 | 2,522円 | 145.00円 | 5.75% |
セグメント別の事業概要
- 基幹産業関連
- 重電、鉄鋼、資源開発、その他の関連製品
基幹産業の持続的な発展に向けてあらゆる規模のサポートを実施
- 重電、鉄鋼、資源開発、その他の関連製品
- 機械部品関連
- 定荷重ばね、ぜんまい、ステンレス製各種ばね類の製造及び販売など
大型機械から暮らしに密着した器具にまで必要不可欠なパーツを世界中に提供
- 定荷重ばね、ぜんまい、ステンレス製各種ばね類の製造及び販売など
- 産業素材関連
- 樹脂・塗料、複合材料、食品関連製品
最先端素材や資機材の情報を収集し提案、日系企業の海外生産シフトも対応
- 樹脂・塗料、複合材料、食品関連製品
- 電子・制御システム関連
- 航空電子、電子機器、計装制御関連製品
エレクトロニクス関連の部品から装置、システムまでを提供
- 航空電子、電子機器、計装制御関連製品
業績推移 (利益を稼ぐ能力)
配当方針 及び 配当推移
配当性向が高く、100%を超えている点は留意が必要
22/3月期より3年間、配当性向100%を約束している点は、
しばらくは事業投資を行うより配当を行うことが「株主の皆様への持続的な成果の還元」につながると考えているためと思われる(=次の事業の柱を模索している段階か?)
安全性 (資金がショートしないこと)
営業CF推移 (Cashを稼ぐ能力)
その他
GHQによる財閥解体の影響により三井物産(株)が解散し、同社の機械部門・貿易部門を主体として設立された会社
一方、信託銀行などを除くと筆頭株主は三菱UFJ銀行(約3.3%)であり、特定の株主の影響力は気にする必要はなさそうです
21年5月に公表した中期経営計画「KBKプラスワン2025」によると、今後、下記5分野での成長を目指すことを計画
● 再生可能エネルギー
● 水素・電池
● 環境衛生
● バイオプロダクツ
● 産業向けDX・IoT
その結果として26/3月期の経営目標として下記達成を掲げている
● 連結経常利益 25億円 (参考:21/3期 7.3億円)
● ROE 8% (参考:21/3期 1.2%)
※ その他、『2022年3月期より3年間は配当性向100%維持』も明記
上記が達成された場合、利益が約3倍となり配当性向も約100%と変更ないため、一株当たり配当金も増加する可能性があるといえる
まとめ
22年3月期は「特別配当」の影響で配当金が増加していました
中身をみてみると、会社の中期経営計画通りに推移した場合は、今期以降も高配当が期待できる銘柄といえそうです
一方、配当性向100%を長期間持続するということは、その分、会社の事業成長に使えるお金が限られてしまうことを意味します
配当性向100%を継続しながら、増益を目指すとする中期経営計画どおりの目標を達成できるか、注意しないといけません
超長期保有ではなく、2023~2024年までの保有はありかもしれないと考えます
21年5月頃、1,300円程度の株価が2,300円程度と急騰しました
何かの要因で2,000円程度まで株価が落ち着いてきたら購入を検討しようと思います
投資は自己責任・自己判断でお願いします
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