20/3~22/3と3期連続で大幅な増配を発表している銘柄です
配当金は「19/3期20円」から「22/3期700円」と3年で35倍となりました
時 点 | 株 価 | 1株配当 | 配当利回り |
---|---|---|---|
21年9月22日 | 10,170円 | 700.00円 | 6.88% |
セグメント別の事業概要
- 不定期専用船
- 外航貨物海運業、船舶貸渡業、運送代理店業
- 物流
- 倉庫業、貨物運送取扱業、沿岸貨物海運業
- 定期船
- 外航貨物海運業、船舶貸渡行、運送代理店業、コンテナターミナル業、港湾運送業、曳船業
- 外航貨物海運業、船舶貸渡行、運送代理店業、コンテナターミナル業、港湾運送業、曳船業
- 航空運送
- 航空運送業
- その他
- 不動産の賃貸・管理・販売、客船事業、燃料油販売、化学製品製造販売事業 など
業績推移 (利益を稼ぐ能力)
配当方針 及び 配当推移
直近の高配当は好業績に支えられた、根拠がしっかりした配当
21/3、22/3期の好業績が今後も続くと仮定すると当期と同程度の配当は期待できると思います
一方、18/3期以前のように業績が低迷した場合は配当金も20円程度にまで減少するリスクがあります
ビジネスモデル上、船舶や飛行機など数百億円/機になる投資が必要です
その点から、配当性向25%程度という水準は妥当と考えます
安全性 (資金がショートしないこと)
営業CF推移 (Cashを稼ぐ能力)
その他 (本銘柄固有のあれこれ)
日本は四方を海に囲まれているため、輸出入に海運、空運は必須です
船と飛行機では1度に積み込むことができる物量に大きな差があるため、重量ベースで考えるとほほ100%が海上輸送です
空運はコストが高いため基本的には、軽量かつ即時性の高いモノのみに使用されます
海運はほぼ100%国際取引であるため、世界市況の影響を大いにうけます
国際的な物量(需要)に対する船の数(供給)で運賃が決定しますから、
17/3期のように過剰供給となると業績が悪化し、21/3期のように不足すると好業績となります
一方で大型船舶は建造に数年の月日を要し、進水後は10年~20年使い続けます
よって、数年後ないし10年先の国際的な物量と船の数という需給を予想する能力が経営に求められます
なお、船の世界にも自動運転技術の導入が進んでおり、
国土交通省が公表している「自動運航船の実用化に向けたロードマップ」によると、自動運航船の実用化目標は2025年に定められています
日本郵船も「無人運航船の実証実験にかかる技術開発プログラム」など、2025年までの本格的な無人運航船の実用化に向けた取り組みを行っていました
株主構成については日本カストディ銀行などの信託銀行を除くと筆頭株主は三菱重工業(約2.5%)でした
特定の株主の影響力を気にする必要はなさそうです
まとめ
増配は確かな好業績に支えられています
一方、長期的な世界市況に影響される業界のため毎期安定した利益、成長を求めることは難しいと考えます
日本は島国のため海運なくして経済は成り立たないと思います
世界に先駆けた自動運航船の導入などを行い、短期的な浮き沈みがありながらも10年サイクルで成長してくれる銘柄になってほしいと思います
高配当は短期的(2~5年程度)と予想、減配後の株価が安い時期に仕込み、
21/3~22/3期のような超高配当をボーナス感覚で享受する付き合い方をしたいなと思います
よって、2021年9月時点は保有を見送りました
投資は自己責任・自己判断でお願いします
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